初心者向け

投資が必要となった時代背景

投資が必要となった時代背景
将来のためにお金を貯めるのに、貯金じゃダメなの?

みなさんは現在の預金金利がどれぐらいか知っていますか?例えば郵便局の定期貯金の金利は0.002%です。仮に1,000万円預けたとして、1年間の利息は税引前で200円です。
現在はこのような低金利時代になってしまいましたが、日本もかつては預けているだけで増えていた時代がありました。当時を少し振り返ってみましょう。

預金金利の推移

1955年~1973年あたりの高度経済成長期と呼ばれる時代には預金金利が5%や6%という高金利の時がありました。 当時の日本経済は、年平均で10%もの成長を続けており、まさに順調な経済情勢でした。
その後も成長を続けた日本経済でしたが、90年代に入ると状況は一気に変わり、バブル経済の崩壊へと進みます。土地や住宅などの不動産価格が急落したことで不良債権が拡大し、大手金融機関が破綻に追い込まれるという事態まで発生しました。ボーナスの減少やリストラが相次ぎ、住宅ローンが払えずにマイホームを手放す人も出るほどでした。
プラス成長から一転してマイナス成長に陥ってしまった日本は、お金の流れを活発にして景気を良くするためにゼロ金利政策を実施します。以降、低金利時代へと突入していきます。
こういった背景から、預けているだけではお金が増えない時代になってしまったのです。

定期郵便貯金(4年)金利の推移
引用元: 株式会社ゆうちょ銀行「金利沿革」のデータをもとにマルエイソリューションがグラフ作成。

インフレの影響

貯金でお金が増えないことは分かったけど、減らなければいいんじゃない?

今後インフレ(物価が上がること)が進み、商品やサービスの値段が上がっていけば、預貯金の見た目の金額は変わらなくても、相対的に資産価値は減っていきます。
1万円という金額は変わらなくても、1万円で買えるモノは変わっていきます。実際に、昔は自動販売機で100円だった缶コーヒーも、今は130円ですよね?また、最近のコロナや戦争などの影響による物価の上昇は、みなさんいろんなところで感じているのではないでしょうか。
物価が上がっていくのに、何の対策もしなくて大丈夫ですか?自分のお金を守る(減らさない)ためには、お金を増やす方法を考えることも必要です。

年金制度

でも老後は年金があるから大丈夫だよね?

基本的に日本の年金制度は、現役世代から集めた掛金を年金世代に渡すしくみになっています。上のイラストにあるように、年金世代に対して現役世代がたくさんいた時代はよかったものの、現在は少子高齢化が急速に進んでいることから、現役世代が減り、年金世代を支えることが難しくなってきています。
前回のコラムで「老後2,000万円問題」について触れましたが、少子高齢化に加え、老後の時間が長くなってきているいま、老後の生活費を年金だけに頼るのは難しそうです。

まとめ

預貯金が決して悪いわけではありませんが、増えることもほぼありません。物価の上昇から自分の資産を守るためにも、そして十分な老後資金を確保するためにも、ぜひ投資という手段も活用してください。
お金を預けているだけで増えていた時代は終わりました。時代の変化に適応させて考え方も変えていく必要があるのです。

金融商品取引法に基づく表示はこちら

目次

同じカテゴリの記事

same category