【一生で必要なお金はどれくらい?】生涯賃金と生涯で必要なお金について
今回は、生涯賃金と、一生涯で必要なお金についてのお話をしたいと思います。
例えば、大学を卒業してから60歳までフルタイムの正社員を続けた場合の生涯賃金は、平均で男性は2.7億円、女性は2.2億円と言われています。これはあくまで年収なので、所得税・住民税・社会保険料等を考慮しますと、手取り額としては男性でおよそ1.9億~2.2億円、女性で1.5億~1.8億円程度になります。
一方で、一生のうちに必要なお金はおよそ3億円(1世帯あたり)と言われています。普段の生活費に加え、趣味・結婚・住宅・教育・老後など様々なライフイベントがあり、当然人によって必要な資金は大きく変わってくると思います。
生涯賃金よりも生涯で必要なお金の方が多いというのは不安に感じるかもしれません。様々なライフイベントに必要な資金を確保するために我々ができることは、シンプルに考えると以下の3つの方法があると思います。
① 収入を増やす
② 支出を減らす
③ 投資で増やす
①〜③それぞれの手法について見ていきましょう。
① 収入を増やす
1つ目は収入を増やす努力をすることです。会社員の方であれば、社内で昇進することを目指したり、資格取得によるスキルアップ、または転職によるキャリアップなどもあるかもしれません。自身の能力を高めることで生涯賃金を底上げさせる方法です。
② 支出を減らす
2つ目は支出を減らすこと。支出を減らすというのは、実は収入を増やすことと同じか、それ以上の効果があります。
例えばあなたが日当1万円の仕事を1日しても所得税等を考慮した手取りはおよそ8千円です。その8千円で買えるモノは、消費税を考慮すると7千円程度までとなります。7千円の支出を減らすことはおよそ1万円の収入を増やす効果があるということです。費用対効果を考えると支出を減らすことの重要性に気づけますよね。
適切な消費は必要ですが、無駄な出費は抑えましょう。
③ 投資をする
3つ目は投資をすること。せっかく収入を増やし支出を減らして、その差額を貯金していっても金利0.001%では増えることはほぼありません。貯めたお金を効率よく増やしていくためには投資をすることも必要です。
まとめ
①収入を増やし、②支出を減らすことで③投資で増やすための資金を多く確保することができます。この3つを同時に行っていくことが豊かな未来をつくることにつながります。
マネサポでは3つ目の投資で増やすという点について、みなさんをサポートしていきます。それでは次回以降は「投資で増やす」という点についてさらに学んでいきましょう。
(本コラムは独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表している「ユースフル労働統計2021ー労働統計加工指標集ー」の情報をもとに作成しています。)